伊吹山は滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡・不破郡に位置する標高約1377mの山です。
本コースは、近江長岡駅から伊吹山登山口バス停で降り、伊吹山へ登り、伊吹山登山口バス停まで下るルートです。なお、伊吹山登山口バス停までは、滋賀県の長浜駅からのバスも走っている時期があるようです。
伊吹山は滋賀県の最高峰であり、地質は古生代の石灰岩層であるため、ウミウリやフズリナの化石が見られるそうです。歴史にまつわる山でもあり、ヤマトタケルノミコトは伊吹山の荒神を退治に出掛けたとき、白猪(大蛇)が現れたという伝説もあります。更に、山岳仏教聖地として修験の霊場となったほか、戦国時代には京極氏の城が築かれました。
山道は終始眺望がよく、琵琶湖や長浜の方までの広大な景色とともに歩くことができ、山頂では琵琶湖や岐阜の方面、滋賀北部の山々を広く見渡せます。所々に岩や地蔵、植物の群生地などの見所や、山頂に飲食店やお土産屋などがあり、食事やソフトクリームなどを食することができます。
難点としては、本登山道は木々で覆われていない道のため、夏場などの気温が高い日はとても暑いということです。登る体力よりも、暑さによって体力が削られ、熱中症の危険もあります。夏は朝早く登るなどの注意が必要です。
当サイトでは、具体的なハイキングルート、登山時間の目安、おすすめ度、登山道の写真を掲載しています。
場所 | 標高 | 登山時間 | 行きの駅 | 帰りの駅 |
---|---|---|---|---|
滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡・不破郡 | 約1377m | 約5~6.5時間 | 近江長岡駅 ->伊吹山登山口バス停 | 伊吹山登山口バス停 ->近江長岡駅 |
名所/要所キーワード:三之宮神社、弥勒堂、伊吹山、徳ぞが山、ヤマトタケルノミコト像、覚心堂、伊吹薬草の里文化センター、薬草風呂、ケカチの水、上平寺城、信長の薬草園
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伊吹山のおすすめ度と注意点
歩く楽しさ:★★★★☆
山道からは広い景色が見渡すことができ、休憩時に立ち止まると、背後に広がる広大な景色を見渡すことができる。
独特の岩場の道が続き、道中には見所もある。また、各合目の看板があり、登るモチベーションになる。
一合目には飲食店と自販機、三号目には公衆便所、五号目には自販機がある。
休みの日には、パラグライダーが飛んでいるのを眺めることができる。
また、バスが止まる途中の場所には、「薬草」をテーマにした複合施設「伊吹薬草の里文化センター」があり、薬草風呂や薬草園などを楽しめる。
景色の良さ:★★★★★
道中の景色の良さに加え、山頂付近の眺望は非常によい。
琵琶湖や長浜の方面だけでなく、岐阜の方面や滋賀北部の山々、愛知県の海を見渡すことができる。
山頂付近は休める場所も多く、壮大な景色を眺めながら食事や休憩ができる。
道の険しさ:★★★☆☆
登りや岩場が常に続くので、やや険しく感じられる。
ただ、登山時間は2~4時間であり、休憩できる場所も多い。
日陰の場所は限られており、夏場の日照りには本当に注意が必要。
アクセスのよさ:★★★☆☆
往路と復路ともに伊吹山登山口バス停。バス停から登山道までは直ぐ。
近江長岡駅からのバスの乗車時間は約12~15分、料金は470円。
バスは朝に二本、昼に二本、夕方に四本と限られているので、事前に時刻表を確認した方がよい。
連休時には休日ダイヤの場合もあるので要注意。
近江長岡駅の電車の本数は一時間に二本程度。
また、滋賀県の長浜方面からもバスが走っている時期があるようだ。
混雑度合い:★★★★★
休日はとても多い。
狭い道での渋滞のほか、山登りを日頃しないような人が多いことによる歩き辛さがある。
山頂付近は車で来た人々も合わさり、にぎやかな場所となっている。
伊吹山のハイキングにおける注意点
登山道の大半は直射日光を受ける道のため、熱中症対策や日焼け対策は必須である。
夏場は登る体力よりも、暑さによる体力消耗に気を付けた方がよい。
山頂付近でも、本登山道の方面は暑く、逆に東方面との温度差があるようだ。
道は岩場ややや険しい道もあるので、登山用の靴が望ましい。
登山情報:2020年08月中旬
伊吹山のハイキングコース
伊吹山のハイキングコースのマップです。
伊吹山の登山コースを写真で紹介
伊吹山のハイキングコースについて、時系列に沿って、登山ルートや、道中の風景、名所などを写真で紹介します。
近江長岡駅。改札出て直ぐに伊吹山行きのバスが停車していた。駅でトイレ休憩を済ましておいても良いだろう
伊吹山登山口バス停。登山口までは直ぐ。
三之宮神社。
登山口に入る。
最初だけ木々に囲われた道。
1合目の伊吹高原荘。飲食できるほか、値段は高い自動販売機がある。
景色はとても良い。
景色は良いが、直射日光を遮るものが無いので、とても暑い。
「徳蔵山・鞠蹴場」という表示がある。登山道右手の小山がかつて薬草が多い徳蔵山であり、鞠蹴場では伊吹弥三郎が鞠を蹴った場所だという。
今は営業していない伊吹高原ホテル。かつてスキー場だった名残のゴンドラ乗り場がある。
3合目には公衆トイレがある。ここから先は山頂まで公衆トイレはないとのこと。
4合目。
5合目には自動販売機がある。
霧に入っても暑く、時々吹くそよ風が救いである。
今まで登ってきた道を見渡すことができる。3合目の方が見える。
岩場の道が続く。
手掛岩。山岳信仰の結界を示す岩。かつては6分より上は女性が登山することが許されておらず、とある伝説にまつわる岩だという。
8合目。休憩場所がある。山頂付近までもう直ぐ。
琵琶湖の方面を見渡せる見晴台。
伊吹山山頂付近へ。
車で来た行楽客が多く、軽食店やお土産屋もある。
大乗峰伊吹山寺。
ヤマトタケルノミコト像。
ゆっくりと休憩や食事をすることができる。
弥勒菩薩。
南弥勒菩薩。
あとは引き返すだけ。
広大な景色を見ながら下ることができる。
バス停には自動販売機や清潔なトイレがある。チェリオの100円の自販機もある。