小倉山・養老山・笙ヶ岳は岐阜県養老郡に位置する標高約908mの山です。
本ルートは、養老駅から養老公園へ行き、三方山・小倉山・養老山まで登り、引き返して、旧牧場を越えて笙ヶ岳まで登ります。
そして、笙ヶ岳から旧牧場の手前まで引き返して、養老公園へ戻るルートです。
養老駅へは、桑名駅から約40分、大垣駅からは約25分で行くことができます。
養老公園や養老の滝の観光名所を通り、景観の良い小倉山へと登ることができる楽しいハイキングコースです。
三方山までは、険しい階段道が1~2時間続くので、初心者は体力を整えて向かうのが望ましいです。
なお、養老山からは南下して川原越の方面へと向かい、美濃津屋駅や駒野駅へ向かうことができます。
小倉山は景観が良いですが、養老山は景観が良いわけではないので、必ずしも立ち寄る必要はないと思います。
また、笙ヶ岳は養老山地の最高峰ですが、景観が良いことはなく、いくつかの理由で向かうのはおすすめではありません。
(理由は下記の「道の険しさ」の項目参照)
通常は小倉山から養老公園へ引き返すか、旧牧場の手前または、旧牧場から少し進んだポイントで、養老公園へ向かう道(本ルートの帰り道)をおすすめします。
当サイトでは、具体的なハイキングルート、登山時間の目安、おすすめ度、登山道の写真を掲載しています。
場所 | 標高 | 登山時間 | 行きの駅 | 帰りの駅 |
---|---|---|---|---|
岐阜県養老郡 | 約908m | 約6.5~8時間 | 養老駅 | 養老駅 |
名所/要所キーワード:養老の滝、養老公園、三方山、小倉山、養老山、三方山、旧牧場、北尾根P826峰、笙ヶ岳、笙ヶ岳(東峰)、養老ランド、養老天命反転地
小倉山・養老山・笙ヶ岳のおすすめ度
歩く楽しさ:★★★★☆
養老公園、養老の滝などの見所や、小倉山の山上では景色が良い上に、開けていて、まるで山上庭園のよう。
養老の滝付近では、カフェや飲食店、お土産屋もあり、ゆっくりと休むこともできる。
養老山地には鹿が多く生息しているようで、旧牧場から少し進んだポイントから養老公園へ下り道(本ルートの帰り道)は、舗装された開けた道で、鹿を見かけやすい。
なお、初心者は小倉山から養老公園へ引き返すか、旧牧場から少し進んだポイントで養老公園へ向かうのがよい。
初心者が笙ヶ岳へ登るのはおすすめしない。(詳細は「道の険しさ」参照)
ただし、笙ヶ岳への登り道に入る前(旧牧場~笙ヶ岳の途中)に、下り道があり、爽やかな小川が流れている。
鳥のさえずりと小川のせせらぎが心地よく、その付近まで行くのはおすすめ。
景色の良さ:★★★☆☆
小倉山付近からの景色はとても良いく、養老山地の麓の田園風景と揖斐川、岐阜西方面の山々を見渡すことができる。
また、旧牧場から少し進んだ場所から養老公園までの道では、木々の合間から山の麓の景色を見渡せる。
なお、養老山や笙ヶ岳の眺望はよくない。
道の険しさ:★★★★☆
養老の滝付近から三方山までの登山道は険しく、登りの階段が1~2時間続く。
三方山付近から小倉山・養老山までは比較的楽で、眺望もよいので気分も晴れる。
小倉山から旧牧場までは、アップダウンが続くが、距離も長くはない。
旧牧場から笙ヶ岳までは小川沿いに下り、急な斜面を登ることになるので大変。
しかも、笙ヶ岳および笙ヶ岳(東峰)への登り道は木々が倒れていることもあり、歩きづらい。
登り道は、元は川と思われる砂利道で、常に道が分かりにくく、道から外れないよう細心の注意を払うので精神も疲れる。
木々に付いた赤いマークや赤紐が所々にあるので、必ずチェックして進み、コンパスやGPSアプリまたは地図を持って登るのが望ましい。
暗くなると赤マークが分かりにくいので、夕方に登るのは止めた方がよい。
そのため、通常は、旧牧場から笙ヶ岳の方へ少しだけ進んだ地点から養老公園へ戻るほうが良いだろう。
アクセスのよさ:★★★☆☆
養老駅から養老公園までは約15分。
養老公園から登山口までは約15分。
養老駅の電車は少なく一時間に1~2本。
混雑度合い:★★★★☆
養老公園から養老山まではやや多い。
ただし、小倉山から笙ヶ岳の方面は人には出会わなかった。
勿論、養老公園から養老の滝付近は、休日には人が多い。
登山情報:2020年06月下旬
小倉山・養老山・笙ヶ岳のハイキングコース
小倉山・養老山・笙ヶ岳のハイキングコースのマップです。
小倉山・養老山・笙ヶ岳の登山コースを写真で紹介
小倉山・養老山・笙ヶ岳のハイキングコースについて、時系列に沿って、登山ルートや、道中の風景、名所などを写真で紹介します。
養老駅。
駅の前には源丞内の像。滝の水がお酒になったという親孝行の伝説がある。
駅から西の道(山の方)で直進。標識もあるので直ぐにわかる。
道沿いには、養老公園のこどもの国、養老天命反転地がある。
養老公園へ。
川では子ども泳いだり、観光客が川辺で食事していたりする。
小さな観光通り。お土産屋や飲食店、レストランやカフェがある。
養老神社。
養老の滝への道。
養老の滝は、日本の滝百選や名水百選にも選ばれている。古今著聞集や十訓抄に親孝行の伝説が描かれている。
養老の滝から少し引き返し、駐車場へ出る。
登山口の案内。
今回は左へ。右の道からも小倉山・養老山へ登ることができる。(本ルートの復路は右の道から帰ってくる)右の道は小倉山・養老山へ登るには、やや遠回りになるが、傾斜という意味では右の方が楽かもしれない。
登り階段道。
休憩場所もあるので、適度に休んで進むのも良い。
登り階段道が続く。
三方山。
今回は天気が曇っていて見通しが悪いが、本来は眺望が良い。
標識通り、小倉山は左へ。
木々が少なく、空が広い道。
ここからも景色を眺めることができる。
シートを敷いて休むこともできる。
小倉山 山頂。
山の麓と愛知の方面を見渡すことができる。
奥にはテラスのような場所が。
岐阜西の方面の山々を見渡すことができる。ちょっとした山上テラスのようで、ゆっくりと休憩するにはとても良い場所だ。
養老山の方へ進む。
分岐路。標識通りに黄色の矢印通り進むのが最短だが、少し下るのでアップダウンがある。赤い矢印の方は若干遠回りだが、アップダウンが少ないのでおすすめである。今回は赤い方向へ進む。
先程と同様に、どちらの道からも行けるが、赤い道の方はアップダウンがない。
松に囲まれた道。
行き止まりかと思ったが、養老山へ進む道がある。
養老山。
小倉山へ引き返し、更に引き返す。
小倉山から下りる道は眺望もよい。
旧牧場・笙ヶ岳方面へは、ここを真っすぐ進む。
登り道。
アップダウンがある。
休憩する場所もある。
北尾根P826峰。
標識の通り進む。ここから養老公園へ降りることもできる。
旧牧場と思われる。開けた場所に、壊れかけのベンチがいくつも置いてある。ここでのんびりと休憩するのも良いだろう。
笙ヶ岳の方へと進む。
笙ヶ岳の方へは大洞登山口の方へ。ここからも養老公園へと下ることができるので、通常は下るのがおすすめである。
小川沿いの涼しげな道。
笙ヶ岳へは、この標識に小さく書いてある方向へ。
やや広めの小川。心地よい場所。この先は分かりにくいので、通常はここら辺で引き返した方がよいだろう。
更に笙ヶ岳の方へと進む。
笙ヶ岳の方向を示す標識。
ここからは、どこが道かが一見判別がつかなくなる。
この赤い紐や赤い印を注意を払ってチェックしながら進む。
笙ヶ岳まではもう少し。
笙ヶ岳。
少し引き返して、笙ヶ岳(東峰)。
笙ヶ岳(東峰)から引き返す道。どこが道かが分かりにくく、一度道を外れてしまった。人が少なく、ここで迷ったら、非常に危険だ。
旧牧場の直前の分岐路を養老公園の方へ。
下り道。
休める場もある。
やや広めな道を下る。
鹿を5匹以上は目撃した。人に慣れていないのか、直ぐに逃げてしまった。
天神人祖一神宮。
養老公園へ戻った。夕方なので人も少なくなっている。