石川岳は沖縄県うるま市に位置する標高約204mの山です。
本コースは石川少年自然の家入口バス停から登山口へ入り、岩越の滝や友愛の池を通り、石川岳山へ登り、バス停へ戻る道です。
那覇市街からバスで1時間半以内でアクセスでき、比較的、気軽に歩くことができるコースです。
那覇の近辺では、このようなハイキングコースがないので、那覇から最も近く、沖縄の山を感じられる道だと思われます。
石川岳は3つのコースが用意されており、「Aコース」は1~1.5時間程の初心者コースであり、「Bコース」はAコースより少し距離が長いコースです。
「Cコース」は、Bコースよりも歩く距離が長く、小川沿いの少し滑りやすい道があるコースになります。
川沿いの道があるので、爽やかな小川を見ながら、高湿度かつ温帯である沖縄特有の緑を見ながら歩くことができます。
それ以外にも、沖縄ならではの独特の地形(地層)・植生が見られるほか、眺望のよい場所もあります。
なお、石川青少年の家の家の受付等では、3~5時間かかるとされていますが、多くの人は、石川少年自然の家からは2~3.5時間で歩ける距離と思います。
自分に合わせてコースを選んで気軽に登ることができ、近くには釣り堀や闘牛場、海浜公園もあるので、観光を兼ねて歩くこともできます。
当サイトでは、具体的なハイキングルート、登山時間の目安、おすすめ度、登山道の写真を掲載しています。
場所 | 標高 | 登山時間 | 行きの駅 | 帰りの駅 |
---|---|---|---|---|
沖縄県うるま市 | 約204m | 約2.5~3.5時間 | 石川少年自然の家入口バス停 | 石川少年自然の家入口バス停 |
名所/要所キーワード:石川岳、沖縄県立石川青少年の家、息切れの坂、涼風の森、原始の森、岩越の滝、友愛の池、うるま市民の森公園、釣って見つけるぼうけんの国、うるま市石川多目的ドーム(闘牛場)
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石川岳のおすすめ度と注意点
歩く楽しさ:★★★★☆
小川沿いの道や、独特の地層の道、滝や小池など、特色があるハイキングコースである。
本土とは違う植生も多く、県外民にとっては新鮮である。
特に水の近くの道では、大きなシダの木がそびえ立ち、原初の森そのもののイメージだ。
冬の時期に訪れたで生き物は少ない時期だが、温かいので、変わった昆虫や鳥も見られた。
石川青少年の家が管理しているので、植物の名前の立て札があり、植物名も知ることができる。
景色の良さ:★★★☆☆
景色が良い場所は多くないが、少しあるほか、展望台からの眺望は良い。
海に近いので、オーシャンビューや石川の田園風景を臨むことができる。
道の険しさ:★★☆☆☆
険しい道は少しあるが、距離は短い。
小川沿いの道ではコケのある滑りやすい場所も多いので注意が必要である。
アクセスのよさ:★★☆☆☆
最寄りのバス停は、石川少年自然の家入口バス停または東山入口バス停。
バス停から登山口がある青少年の家までは、徒歩で約20分。
石川少年自然の家入口バス停または東山入口バス停は別々の路線だが、それぞれ1時間に1本の本数なので、事前に確認しておくことが望ましい。
那覇市街からバス停までは、約1時間~1時間半かかる。
沖縄の路線バスは遅れることも多いので、思った以上に時間がかかることがある。
那覇市街からは、通常、うるま市の中心街で乗り換えが必要。
うるま市街からはタクシーを利用して青少年の家へ行くのも一つである。
混雑度合い:★★☆☆☆
人は少なかったが、人が多いシーズンもあると思われる。
特に城の展望台や石川岳付近には、A・B・Cの3つのコースが合流するので、人が多くなることもありえる。
外国人観光客も訪れており、タイミングによっては集中する可能性もある。
石川岳のハイキングにおける注意点
Cコースの小川沿いの道では、滑りやすい岩が多く、小川を渡りながら歩くので、登山靴が必須である。
浅瀬を歩くことが必要なので、軽い防水性の靴が望ましい。
(雨季であれば、川が深くなるかもしれない。)
また、登山口に入る前・出るときには、登山口にある青少年の家にて受付するルールになっている。
特に帰りに下山時間を記録しないと、青少年の家にて捜索されるので、忘れないように注意が必要である。
登山情報:2025年02月上旬
石川岳のハイキングコース
石川岳のハイキングコースのマップです。
石川岳の登山コースを写真で紹介
石川岳のハイキングコースについて、時系列に沿って、登山ルートや、道中の風景、名所などを写真で紹介します。

石川少年自然の家入口のバス停。

近くにはコンビニ(ファミリーマート)がある。

東山入口のバス停も近くにある。

最初は市街地を歩く。

街路樹も、おそらく熱帯のマメ科の花木。
バウヒニアの仲間ではないだろうか。

ブーゲンビリアの花だろうか。

東山カントリークラブ。
この地域にはゴルフ場が多い

どこでもギンネムが目立つ。

独特性がある。ナンヨウスギという針葉樹だろうか。

バス停から歩いて20分前後で、青少年の家のエリアに入る。

駐車場がある。
土曜日だからか車がそこそこ停まっている。

登山や散策でも、青少年の家で受付が必要である

石川青少年の家 施設案内板。
ここでは登山道が短く見えるが、あくまでも施設案内図なので異なる。

青少年の家の施設にて受付をする。
受付で利用者名簿に氏名・住所・受付時間を記載する。
行きは沖縄県内の利用者が多かったが、下山時には外国人が多くなっていた。

ファンタジー広場。
キャンプファイヤー場らしい。

桜のようなものが咲いている。
カンヒザクラという早咲きの桜だろうか。



ヘンヨウボク(クロトン)の仲間のよう。
沖縄では園芸用でクロトンがよく植えられている。

この広場からも海が見える。
下山時に休憩するにも良い場所である。



ハイビスカスの一種だろうか。
この花もよく見かける。

登山口へ入る。案内板があるので迷うことは無い。

最初は土嚢が積まれた登り道を歩く。


最初に険しい道もあるが、ロープもあるので登りやすい。




海が見える場所もある。


「Aコース」と「B・Cコース」の分岐点。
ここからは下り道が多くなる。

所々に植物の立て札があるので参考になる。


涼風の森。





原始の森。
多湿のジメジメした環境ならではの植生。


「Bコース」と「Cコース」の分岐点。


ターザンの広場。

上方にはターザンの名残のようなロープが残っていた。

更に下り道を下っていく。

小川沿いの道に入る。

小川の傍に道がある範囲もあるが、小川が流れている上の岩岩を歩くことも多い。

浅瀬を歩かざるを得ないこともある。

倒木をよく見ると、普通の木でなく木生シダ(ヘゴ)があるのも新鮮である。
大きな木生シダが数多く生えている。


小川沿いにどんどん歩いていく。


空を見上げると、見事なシダの木。
本土民にはは新鮮なので、ある登山記ではジュラ紀や恐竜時代の森と例えていたけど、そう表現するのもわかる。



小川の水のたまり場には、水面を駆けるアメンボウなどの水生昆虫。



岩越の滝。滝の近くでしばし休憩するのも良い。

鮮やかな緑色のイワヒバ?

友愛の池。池といっても小川の水たまり。
Cコースの折り返し地点であり、少しスペースもあるのでシートを敷けば休憩できる。

ここから登り道になる。

最初は険しい道だが、少しだけ。

無言の坂。
独特の地層を感じながら山道を登る。

土がとても赤い(オレンジ色)。





いくつかの緊急下山道もある。


更に山道を登る。頂上に近づいてきた。


城の展望台という場所もある。本道から歩いて約10~15分程の距離にある。
行きは下り道、帰りは上り道。
石川岳の頂上も見晴らしはあるので、疲れている場合はスルーしても良い。

城の展望台へ向かう。
下り道の階段なので、帰りはここを登る必要がある。

城の展望台。しっかりと展望台なので、見晴らしは良いし、石川岳とも異なる眺望である。


石川の田園風景。

港と海岸のオーシャンビュー。

本道へ戻り、もう少し山道を登る。



石川岳。土がとても赤くて独特である。


オーシャンビュー。

港の堤防がよく見える。

石川岳の山頂には松がそびえ立っている。
リュウキュウマツというらしい。

あとは下り道。


しりもち坂。雨の後は滑りやすいのかもしれない。


下り道が下りきると、青少年の家まではもう少し。

バス停に戻る。
ちなみに、この歩道の歩道ポールは「シーサー」である。